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日本消化器画像診断情報研究会

日本消化器画像診断情報研究会

あいさつMESSAGE

会長あいさつ

東京医科大学病院 健康予防医学センター 放射線部
鶴田 恭央


 はじめに、西日本豪雨および台風や北海道地震など今年度数多くの自然災害で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、ご不幸に見合われた皆様に心よりお悔やみ申し上げます。

 この度、平成 29 年 2 月 24 日に開催された、第 30 回日本消化器画像診断情報研究会千葉大会において、全国常任世話人、世話人の推挙により総会において新会長に任命されました。

 当会は、昭和 62 年 4 月 4 日全国胃集検放射線技師連絡会名で発足し、平成 5 年 4 月全国消化管検診放射線連絡会、平成 9 年 1 月日本消化管撮影研究会、平成 15 年 3 月日本消化器 画像診断情報研究会と改名し現在 1000 名余りを擁する伝統ある研究会です。技術進歩とともに会名や対象のモダリティも変遷にてまいりました。

 少子高齢化による労働人口の激小。抜本的な産業構造の効率化が差叫ばれ人工知能の実用化で金融業界のリストラや自動運転自動車など見える形で激変が進行しつつあります。 世界に誇る日本のトヨタ自動車でさえ電気自動車の実用化で社の存続をかけての技術開発に取り組んでいる現状です。新たな人工知能の普及で消滅する業務や職責が出てきますが、 それ以上に人工知能を活用し必要となる業務が乱立し淘汰される時代を迎えます。その中で、傍観者であってはならないと評論家は述べています。

我々の医療業界を見ましても人工知能によるシステム導入で問診から検査診断までのデシジョンツリーが見直され、無駄の少ない医療へと変わろうとしています。遺伝子診断や画像の自動診断の実用化が目前となり医療従事者の必要構成も激変すると言われています。

 少ない投資で高い成果を望むのが世の常ですが、高額医療機器を抱える放射線部門は格好のターゲットとなっています。その中でも一番早く変化が出るのが健康診断施設や画像 診断部門と推察されます。時代の流れに淘汰されるのではなく、激変する中で必要とされる画像診断技術をきちんと存在意義を世に示し国民の不利益にならぬよう声を発信し続けるのが会の責務と考えます。

 新しい執行部となり、経験値は少ないですが前向きに取り組んでまいります。皆様のご指導ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。