研究会の紹介
日本消化器画像診断情報研究会は、昭和62年4月4日全国胃集検放射線技師連盟会名で発足し、平成5年4月全国消化管検診放射線連絡会、平成9年1月日本消化管撮影研究会、平成15年3月日本消化器画像診断情報研究会と改名し、活動を行っております。
故・市川平三郎氏が胃集検通信〔視点〕の最後に「検診の重要性をもっと多くの人々が実感してもらえるように努力することが大切で、特に放射線技師が、本当の実力を養い、より広いまた永い視点での実績を上げるのが目下の急務であろう」と結んでおります。
地区住民検診、職域検診、ドック検診に始まり国のがん対策事業の推進に画像診断情報を提供するという大きな役割を果たしてきております。
本研究会は消化管に携わる診療放射線技師の全国組織として、研究発表会、情報交換、精度管理、技術の研鑽を図り、その成果を社会に広く還元し国民の医療保健衛生に貢献する事を目的とし、全国でも大会開催に応じております。
本会の目的・趣旨をご理解頂きご賛同賜りご入会をお願いいたします。
会長挨拶
令和7年2月27日の総会において鶴田会長の後任として、令和7・8年度の日本消化器画像診断情報研究会の会長を拝命しました田中と申します。歴史と伝統ある当研究会の重責を担うことに、身の引き締まる思いでおります。歴代の会長をはじめ、諸先輩方が築かれてきた功績に深く敬意を表するとともに、さらなる発展に努めてまいります。
当研究会は、1987年(昭和62年4月)に全国胃集検放射線技師連盟会として発足し、その後2度の改名を経て、現在38年目を迎えているところです。
私が日本消化器画像診断情報研究会(日消研)に入会したのは、1996年の第8回東京大会、その後2011年から7年間書記を務め、2018年より事務局長を6年務めさせていただき現在に至ります。
入会してから29年間で一番苦労したのは、やはり2019年12月から流行したコロナウィルス感染、2020年4月から2021年9月まで緊急事態宣言の発出。その間にも、2020年3月に第32回福島大会を予定していましたが、苦渋の決断で中止となってしまいました。その後もコロナ禍は終息せず、研究会の会務も開催できず、会誌の発刊も一時中断となりました。2021年からようやく会誌の発刊、オンラインでの会議も導入して徐々に会務が可能になり、ようやく動きだしたと実感しました。この2年は、執行部・学術・会誌・Web管理の各委員会の皆様のご協力でセミナーの開催、会誌発刊、そして5年ぶりの学術大会の準備に取りかかっている最中です。
近年、医療技術は飛躍的に進歩し、診療放射線技師を取り巻く環境も日々変化しています。消化管撮影においては、従来のバリウム検査に加え、CTやMRI,内視鏡的技術とバリウム検査の病変描出技術の対比による総合的な診断力の強化が求められています。私たち診療放射線技師が担う役割は、単なる撮影技術の提供にとどまらず、診断や治療の質を支える専門職としての高度な知識と技術が必要不可欠となります。
また、最近の話題として医療DXでは、オンライン診療や電子カルテの共有、AI診断支援など医療の質や効率を向上させる取り組みが期待されており、医療AIに関しても同様に、画像診断支援、診療・治療支援、手術支援など医療従事者の負担軽減や診断の精度向上の期待があります。しかし、AIがいくら優れていても学習していないものには対応できないため、情報を常にキャッチアップしていくことで、AIが出力した情報を鵜呑みにせず適切に判断することが重要になると考えます。
当研究会では知識共有を図り、今後も引き続き、消化管検査の質の向上を目指すとともに、学術大会やセミナーなどを通じて、各ブロックの会員との連携を重視していきたいと考えています。
最後になりましたが、会員の皆様のご支援とご協力なくして本研究会の発展はありえません。今後とも変わらぬご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
JCHO東京蒲田医療センター 放射線部
田中 靖
活動内容と会員について
活動内容
学術大会・セミナー等の開催
会誌の発行
その他、研究会の目的に沿う事業
会員
正会員 日本消化器画像診断情報研究会を理解し、その目的に賛同し、会費を納める者
会員特典
総会の出席
セミナー参加費優待
会誌の送付
入会方法
入会をご希望の方はお問い合わせフォームにてご連絡ください。
後日、Peatixからの入会方法について、ご案内をメールいたします。